食生活の欧米化
1970年代以降、急速に日本人の大腸がんが増えています。がんの部位別死亡者数における大腸がんの死亡者数は男性で2位、女性で1位の多さです。70年代といえば高度経済成長期に入り食生活も赤身肉や高脂肪食の摂取が増えたことで大腸がんリスクが上昇しました。
コリバクチン毒素が原因
ヒトの腸内には約1000種類の腸内細菌がいます。その中の一部の大腸菌が作り出すのがコリバクチン毒素。このコリバクチン毒素がDNAを傷つけ細胞をがん化するというのです。26年の研究で日本人の大腸がん患者の約5割にコリバクチン毒素が関与していることがわかりました。しかも日本以外の国ではコリバクチン毒素の関与が1~3割なのに対して日本は世界の平均より2.6倍多いということになります。なぜ日本は世界の平均値より大腸がんリスクが高いのかがわかれば大腸がんのリスクを大幅に下げられると期待されています。
アメリカ人の大腸がん死亡率減少にヒントあり?

なぜアメリカ人の大腸がんが減少したのか?
大腸がん検査の受診率を比べるとアメリカ約72%に対して日本人は約46%ととても低いです。日本での大腸がん検査は便潜血検査といって便に血が混ざっているか調べる検査です。その検査で陽性判定が出てさらに大腸カメラを受ける人は70%にとどまるという結果でした。
ではなぜアメリカでは大腸がん検査の受診率が高いのでしょうか?それは2010年50~75歳で10年に一度大腸がん検診が無料になり検査する人が増加したそうです。理由はそれだけではなく病気になったら治療費がとても高く検査をして予防することで家計の節約にもなるようです。日本でも検査を定期的に受診することで早期発見につながり、治療費を安く早期の完治が可能です。
例えば…
急性虫垂炎(盲腸)の場合
日本 約31万円~
アメリカ 公立病院 約209万円~
私立病院 約600~816万円
アメリカで救急車を呼ぶと有料という話を聞いたことがある方も多くおられると思いますがニューヨークで15万円かかるそうです。
大腸がんのサインとは?
・おなかの不調
頻繁にトイレに行く。血便が出るなど(痔と間違えるパターンもあり。)
・貧血が起きる
血便が続くことで貧血が起こる。
・おならが臭くなる
ガンで腸が狭くなりそこに便が停滞するために臭いが強くなる。
・しこりができる
大腸がん検査の最新事情教えて
大腸がん検査の多くがお尻から内視鏡カメラを挿入する大腸内視鏡検査です。ですが恥ずかしいし、怖いなどのマイナスイメージで検査をためらう人が多いのが現状です。大腸がんは早期発見できればステージ1で5年生存率が92%でほとんど治るがんと言えます。ご自身や家族を守るため40歳を過ぎたら大腸がん検査を受けることをお勧めします。
ストレスの少ない大腸がん検査にはどんなものがあるのか紹介したいと思います。
超音波検査(エコー検査)
超音波検査(エコー検査)は周波数の音波(プローブ)を皮膚の上からお腹に当て、その反響を画像にする検査です。痛みや放射線被ばくの心配がありません。腹部超音波検査で皮膚の上からお腹にプローブを当てることで他の臓器(特に肝臓など)への転移を確認するのに有効です。
3割負担で1,000〜数千円程度の費用がかかります。
カプセル内視鏡
カプセル内視鏡は、ビタミン剤ほどの大きさの小型カメラが入ったカプセルを、水と一緒に飲み込んで行う検査です。カプセルは消化管のぜん動運動によって自然に進みながら、写真を撮影します。
検査前には下剤を飲む必要があり、体に記録装置を装着して数時間過ごします。カプセルは通常、1〜2日後に便と一緒に自然に排出されます。異常が見つかった場合は、改めて通常の大腸内視鏡検査が必要です。
保険診療では3割負担で約3万円、自由診療(原則保険の適用が受けられない診療で医療費は全額患者負担)で約10万円の費用がかかります。
腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカー検査は、血液を採取し、がん細胞が作り出す特定の物質(タンパク質など)の量を測定する検査です。大腸がんでは、主に「CEA」や「CA19-9」などの項目を調べます。
この検査の数値だけでがんの有無を診断することはできません。必ず、内視鏡検査や画像検査の結果と合わせて総合的に判断する必要があります。
検査費用は3割負担で1項目あたり1,000円〜3,000円程度です。
【医師監修】大腸がん検査の種類と流れ|費用・精度・痛みまで徹底解説https://your-doctor.jp/medical-column/75-colon-cancer-tests-flow/


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