前よりシミが目立つ気がする」「毛穴や小じわが気になってきた」——そんな肌の変化に、戸惑うことはありませんか?
年齢や生活習慣、紫外線など、肌の状態に関わる要因はさまざまです。気になる情報を見かけても、「結局、自分には何が合うの?」と迷ってしまうことも。
この記事では、シミ・しわ・毛穴など、大人の肌にまつわる7つの疑問を取り上げ、最新の研究を参考にしながら、ケアの考え方をわかりやすく紹介します。毎日のスキンケアを見直すヒントとして、ぜひ参考にしてください。
疑問その① 「最近ホクロ増えた…?」
年齢が上がるにつれてしわやシミが気になって鏡を見ているとホクロも増えたように感じませんか?私もその一人ですがこんなにあったけ?と思うことが多々ありますし、明らかに増えているように感じます。
京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授の椛島先生によるとホクロ自体増えることは問題ないとのこと。下図を参照してください。

ほとんどのホクロは良性のできもので以前は気づかなかった小さなホクロが母斑細胞が大きくなることで目立つようになり「増えた」と感じるようになるとのこと。
ホクロを増やさないためにはやはり紫外線に気を付けることである程度防ぐことができます。

メラノーマを見分ける5つの指標
A.左右非対称
B.境界が不整、ぼやける
C.色が不均一
D.大きさが6mm以上
E.大きさや形が変化する
【医師監修】そのほくろ大丈夫?皮膚がんの見分け方とメラノーマの危険な初期症状
イボも増えた
首元にできるイボは問題ありません。シャツの襟やアクセサリーの摩擦により、皮膚がバリア機能を保とうとしてできるものです。掌にできるマメと似たものと思ってください。
たまにイボをちぎってしまう方もいるようですが出血の可能性があり、そこから感染症になる恐れもあるので絶対にやめましょう。どうしても気になる場合は医師に相談を。
Q.ホクロに見える赤い点は何?

A.これは「老人性血管腫」と呼ばれるもので毛細血管にできる良性の腫瘍です。基本的には治療の必要はありませんがクモ状に広がる「クモ状血管腫」は肝機能低下でホルモンバランスが崩れている場合に表れるため、みつけたらすぐ医師に相談するようにしましょう。
疑問その② クマが気になる
目の下のクマというと寝不足のときに出るイメージですが実際は大きく分けて3つそれぞれ原因や対応策も異なります。

まずは手鏡を用意してセルフチェックで自分のクマの種類を見つけてみましょう。
目じりを指で引っ張りクマが横に伸びるようにします。クマが薄くなれば青くまの可能性があります。
手鏡で顔を映したまま上を向きます。クマが目立たなくなれば黒クマ、変化がなければ茶クマです。
クマの対処法は?
- 青クマの原因は血行不良です。ホットタオルで温めると軽減することがあります。
- 茶クマは紫外線ダメージや摩擦による刺激、ターンオーバーの低下などによる皮膚の色素沈着が主な原因です。できるだけ摩擦を減らすよう心掛け保湿を徹底してください。
- 黒クマの原因は加齢による皮膚のたるみで陰ができることで黒く見えます。目の下の脂肪を吸引するなどの手術が必要です。
疑問その③ 肌荒れを防ぐにはどうすればいい?
ニキビや湿疹、赤み…肌の悩みは尽きることがありません。そんな中最新研究で明らかになりつつある多くの肌荒れに共通する原因が注目されているといいます。

それは細菌叢(さいきんそう)。「叢」とはものの集まりのこと。つまり細菌叢とはたくさんの細菌の集まりということです。肌には、腸内細菌と同じように、約1,000種類もの細菌が常に存在しています。
その数は、1㎠あたり数十万~数百万ともいわれています。
これらの「肌の常在菌」は、肌本来のバリア機能や免疫の働きを支える、私たちにとって大切な存在です。
大切なのは、特定の菌だけが増えればよいということではありません。
約1,000種類の常在菌がバランスよく存在していることが、健やかな肌を保つために重要です。
反対に、このバランスが崩れると肌のバリア機能が乱れ、アトピー性皮膚炎などの発症にも関係していることがわかり近年大注目されています。
細菌のバランスを保つカギ、つまり肌の菌活が肌荒れを防ぐカギになるのです。
肌荒れを防ぐ肌の菌活
①洗いすぎない
手指のエタノール消毒のやりすぎは細菌が減り、肌細菌のバランスが悪くなります。アルコール消毒の場合は皮脂を飛ばしてしまうことが一番の原因で肌荒れを起こします。
顔、手指の過度な洗浄や消毒は皮脂が減り、細菌のバランスが崩れます。
洗顔に関して、朝は石鹸で洗わない方がいいとされる意見もあるようですが、夜中に皮脂の分泌は増え、加齢に伴い皮脂の臭いも気になります。アメリカ皮膚科学会のガイドラインでは1日2回までは洗顔してもよいとされているので朝に肌のべたつきが気になるのであれば洗顔した方がよいでしょう。
<メイクを落とさず朝を迎えることがどれくらい悪いのか>
メイクを落とさずに寝てしまうことで毛穴がふさがれた状態が長く続きます。毛穴がふさがれることで外に出るべき皮脂が酸化され臭いのもとや毛包炎の原因になります。
泡立てなかったり、ゴシゴシ洗いをすると過度に皮脂が落ち、細菌のバランスが崩れてしまいます。洗顔ネットや泡ポンプを使用してたっぷりの泡で優しくなでるように洗顔するだけで余分な皮脂や汚れは十分落とせます。
②弱酸性のスキンケア剤を使う
もともとヒトの皮膚は㏗5~6で酸性に少し傾いています。皮膚の常在菌がバランスを保ちやすい弱酸性のスキンケア剤を使うのが好ましいです。
③魚のオメガ3脂肪酸で炎症を抑える
魚のオメガ3脂肪酸は保湿効果や肌の炎症を抑える働きが期待できます。
オメガ3脂肪酸を多く含む魚はサバやイワシなどの青魚に多く含まれます。魚以外だとアマニ油やえごま油にも多く含まれます。オメガ3脂肪酸は酸化いしやすいため加熱せず摂取した方がよいとされています。
疑問その④ 毛穴を隠したい
専門家の椛島先生によれば、年齢が上がるにつれて毛穴が増えたり、毛穴が大きくなったように感じますが、実際は生まれてから成長しても毛穴の数は変わらず大きさも変わらないそうです。ではなぜ年齢と共に毛穴が開いたように感じるのか?それは毛穴に皮脂や角栓が詰まって目立っているだけなんです。
毛穴を目立たなくする洗顔法
お風呂に入った後やホットタオルで温めた後に泡洗顔。
皮脂や角栓が柔らかくなり汚れが落ちやすくなります。
毛穴パックのやりすぎはよくないですが、角栓が柔らかくなっていれば効果が期待できます。パックを剥がす際は一気に剥がさないようにしましょう。毛穴が広がる原因になってしまいます。
肌を冷やすと毛穴が引き締まったように感じますが毛穴が閉じているわけではありません。
疑問その⑤ しわを目立たなくするには?
最新研究でわかったしわを目立たなくする方法をお教えします。
表皮のしわと真皮のしわ
肌は皮膚の一番上にある厚さわずか0.2mmの表皮と表皮の下にある厚さ1~2mmの真皮で構成されています。表皮にあるしわと真皮にあるしわでは予防や対策が大きく異なります。
表皮しわとは…
ちりめんじわとも呼ばれる細かいしわが代表的です。
表皮しわの改善方法
表皮しわは主に肌の乾燥が原因でできるしわです。例えるなら生しいたけが乾燥して干ししいたけになるようなもの。正しい保湿で改善が期待できます。

真皮しわとは…
ほうれい線や眉間のしわなど比較的深く長いしわが特徴です。
真皮しわの改善方法
結論から言うと深い真皮しわは簡単には改善できません。例えるなら長年使ってきたソファやベッドの土台が崩れカバーに大きくしわができるようなもの。しわができないように予防することが重要です。
真皮しわの改善につながるある研究結果
改善は難しいとされている真皮しわですが、2023年に真皮しわの改善につながるある研究結果が発表されたとのこと。
それは週2回の全身運動。
運動することにより血行が良くなると、酸素や栄養が全身を巡り正常な肌の生まれ変わりの手助けになることやコラーゲンを作り出し活性酸素を減少させることでしわを目立たなくする可能性があると考えられています。
疑問その⑥ 保湿してもすぐ乾燥する..
湿度の高い夏でもエアコンなどによって乾燥しますよね。実は他にも原因が隠れているといいます。
それは入浴方法。
お風呂で体を洗う際に石鹸を使いすぎていることが原因のようです。石鹸の使い過ぎにより体に必要な汗や脂のバリアを壊しているからなんです。
肌のバリアを守る入浴方法
乾燥肌になりにくいお風呂の入り方
①体はやさしく洗う
洗顔と同じく泡を乗せてやさしくすべらせるように洗います。お湯だけでもほとんどの汚れは落ちるので石鹸を使うのは臭いが気になる部分だけで十分です。
②お湯の温度は40℃以下
高い温度にするほど皮脂は取れてしまいます。
③長湯しない(5~10分)
40℃以下でも長湯すると皮脂は取れてしまいます。
保湿剤のテクスチャー(触感)によって保湿の持続時間は違います。

かかとのカサカサどうしたらいいの?
冬になると乾燥で足のかかとが鏡餅のようにひび割れて悩んでおられる方も多いと思います。保湿剤を塗って靴下を履いて寝ても次の日またカサカサ…一体どうしたらこのカサカサは治るんでしょうか?
かかとはどうしても体重が重くのしかかり、地面とこすれるかかとは体の防御反応で角層が分厚くなるようです。野球選手の手にまめができるのも出血しないように体の防御反応が起こるかかとと同じ理由のようです。しかし掌と違い、かかとは皮脂線がないためカサカサしやすいそうです。塗ってケアするときはクリームではなくより保湿効果の高いワセリン、中でもサリチル酸ワセリンというタイプのワセリンを塗りラップを巻いて靴下を履いて寝ると効果が期待できます。
他には角質増殖型の水虫の可能性もあるため病院での受診をお勧めします。
疑問その⑦ シミが増えていく…
加齢に伴い、紫外線を浴びる量も増え、シミは増えるばかり。そんな中シミを薄くする効果が期待できる成分が科学的に証明されたのだとか。
シミを防ぐための紫外線ブロック
肌のターンオーバーで外に排出されるはずのメラミンが加齢によってターンオーバーに時間がかかるとメラミンが排出されずシミとなって残るようです。
日焼け止めを正しく塗る。
顔に塗る適量は指2本分の第一関節分の量(2フィンガーチップ)を額、鼻、両頬、あごの5点に置いて均等にやさしく広げます。
紫外線に当たることで日焼けしやすいだけでなく皮膚がんの発症のリスクが高まります。耳にも日焼け止めを塗るようにしましょう。
汗をかいたときは2~3時間おきに塗り直すこともお忘れなく。
シミを薄くできる可能性
コウジ酸…日本酒を造る職人の手が白いことから研究が始まりました。
コウジ酸にはメラニンの生成を抑える働きがあるため皮膚のターンオーバーで徐々にシミ が薄くなる可能性があることがわかりました。
ビタミンC誘導体…ビタミンCをより肌で働きやすいように改良した成分のことです。メラニンの生成を抑えたり、シミを薄くする働きがあります。
肌の悩みは年齢や生活習慣によってさまざまです。できてしまったものを薄くするよりできないように予防することが何より大切です。すぐに変化が出なくても、肌の状態に合わせたケアを毎日続けることが大切。今の肌と向き合い、無理なく続けられるお手入れから始めてみましょう。



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