
年々夏の暑さが厳しくなり熱中症による救急搬送や死亡者も増えています。近年は熱中症対策が発表されその情報を目にする機会も増え普段から対策に取り組んでいる方やご家庭も多いと思います。その一方で良かれと思ってしている熱中症対策が間違っていることもあるようです。今回は最新の熱中症対策をお教えしたいと思います。
熱中症とは?
熱中症とは、高温多湿といった気温や環境の影響で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなって生じる様々な症状のこと。
発生場所
屋外…50% 住居内…40% 商業施設の屋内…10%
救急搬送
熱中症による救急搬送は近年5月ごろから発生しています。ピーク時の令和5年で18歳未満の救急搬送は10,384人、令和6年で9390人、令和7年で8981人。熱中症対策が広く知られるようになったおかげもあって徐々に減少傾向とはいえ、高い数字で推移しています。
令和7年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r7/heatstroke_nenpou_r7.pdf
熱中症の症状
ここで熱中症の症状をおさらいします。
Ⅰ度 軽症…めまい、立ちくらみ、生あくび、大量の発汗、筋肉痛、こむら返り、など
Ⅱ度 中等症…頭痛、吐き気、運動強度に見合わない疲労感、集中力・判断力の低下、など
Ⅲ度 重症…けいれん、名前や場所がわからない、呼びかけに反応しない、など
Ⅳ度 最重症…深部体温40℃以上かつGCS≦8(緊急度が高い)もしくは刺激しても反応しない。
熱中症になってしまったら
応急処置

症状の発症
めまい 立ちくらみ 生あくび 大量の発汗 筋肉痛 こむら返り など熱中症が疑われる症状が見られたら
・応答が鈍い
・言動がおかしい →
・意識がない 救急隊の要請

↓ ↓

涼しい場所へ避難させる。
エアコンが効いた部屋や風通しの良い日陰など。
↓

体を冷やす
衣服を緩め身体を冷やす。イラストのように首の付け根、脇の下、足の付け根など。
アイスバスや全身に水をかけるのも有効。
↓

自分で水分が摂取できるか
水分・塩分の補給
症状改善の有無 症状が改善しない
↓ 水分摂取できな→救急隊の要請
経過観察


厚生労働省:熱中症応急処置https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/happen.html
熱中症予防のためにできること
暑熱順化…普段から運動や入浴で汗をかき、体を暑さに慣れさせることで体温調節がうまく機能します。
良質な睡眠…エアコンで寝室を快適にし、場合によってはアイス枕など冷却グッズも使用する。寝る前のカフェインやスマートフォンの使用を控えましょう。睡眠時間は7~9時間確保できるようにしましょう。
食事…朝食(おにぎり、フルーツ、ヨーグルトなどがおすすめ)を欠かさず、バランスの良い食事を摂りましょう。
十分な休息…疲れを感じたら早めに休憩しましょう。そのために普段から自分の体調を知ることが大切です。
適切な水分補給…1日1.2L以上の水分補給。喉が渇いてからの水分補給では遅すぎます。点滴飲みが理想で私のやり方はスマホでタイマーを20分~30分セットして一口ずつ水分補給します。消費者庁の発表によると経口補水液を普段の水分補給として摂取するのは間違いです。経口補水液は脱水時の体に失われた水と電解質を素早く吸収できるものなので脱水でないのに摂取するとナトリウムなどの過剰摂取につながり、心臓や血管に負荷がかかる恐れがあります。
消費者庁 経口補水液についてhttps://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_for_special_dietary_uses/oral_rehydration_solution
まとめ
近年、異常気象が頻繁になり、今年から35℃以上は「酷暑」と表現され40℃を超える日も見られるようになりました。舗装された場所ではアスファルトの照り返し、車やエアコンの室外機、工場などからの放射熱などでさらに気温が上昇します。気温上昇だけでなく日本の気候は湿度も高いので汗をかいてもその汗が蒸発しないために熱中症になりやすいといえます。他にも様々な要因が重なり屋外、屋内関係なく熱中症を起こしやすい環境にあります。個人の取り組みとしては水分補給や汗拭きシートをこまめに使用する、社会としては涼しい時間帯に出勤することや昼間の外作業を行わないような労働環境を進めていただきたいものです。


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